Day 125 R君の秘蔵コレクションを探せ!
条例の改正があったのか、あるいは、彼らの目に余る営業行為に対し、
埼玉県警がようやく重い腰を上げたのか、
突如として、ホストを自称する若い人たちが、
条例違反の容疑で、続々と入場してくるようになった。
彼らは、皆一様に、金髪に近い明るい頭髪と、
スリッパのような形状の、異様なまでに先端の尖った革靴を、
トレードマークのごとく愛用していたので、
今日に至ってはこの私でさえ、 妙に明るい頭髪が入ってくると、自己紹介を聞く前に、
「尖った靴、履いてます? ホスト・・・ですね? 条例違反でしょ?」
このくらいのことができるようになっていた。
それくらい入場してきたのだ。
そして、ほとんどが、数日で釈放されていった。
短期間のお付き合いではあったけれど、
ホストを生業とする友人を持たない身としては、
興味を持たずにはいられない分野の達人(自称)である。
ここはやはり、お話しをうかがわせていただくしかない、だろ?
「職業上、お客さんとヤらざるを得ない展開もあるのですか?」
「そう・・・ですね。仕事ですから。」
うーむ、うらやましい・・・
「カワイイ子も、お客さんの中にはいるのですか?」
「カノジョらも、基本、おミズなんで、見てくれ悪いのは、アンマ居ないっすね。」
ほう・・・
「自分は、太さと、スリーサイズで、客、選ぶことにしてます。」
彼らの言う太さが、フトモモではなく、使いっぷりや金払いを意味することを、
私はこのあとの説明で、初めて知った。
くわ~、たまらん。
ムチムチのキャバ嬢が、カネ持ってやって来て、
いっしょに酒飲んでくれて、しかも、ヤラせてくれるってかっ
「・・・時計とか、買ってもらうこともあるんですか?」
「そこ、ちょっと、ニュアンス違いますね。」
・・・・?
「買ってもらうんじゃないです。・・・買わせるんです。」
自称ホスト、ドヤ顔である。
短期間で釈放にならなかった、自称ホストの中に、
元お客だった女の子を使って、
怪しげなビジネスをしていたことが発覚してしまったオトコがいた。
彼は、埼玉の経済の中心地として有名な街で、
無許可で無店舗型性風俗特殊営業を個人的に営業していたらしい。
ホストの知り合いのいない私だったが、
古い知り合いに無許可デリヘル営業者はいる。・・・正確に言うと、いた。
R君の秘蔵コレクションで有名な、R君である。
そして、無許可無店舗型性風俗特殊営業発覚の自称ホストをキッカケに、
にわかに、R君に照明が当たることとなった。
取り調べで、ブチョーからイキナリ言われた、
「よその係の人がよ、お前に話、聞きたいんだって。・・・R君のことで。」
いや〜な予感がした。
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